アボガド

原産地は熱帯アメリカのクスノキ科の果物です。表皮がワニ皮に似ていることから別名ワニナシとも呼ばれます。全体に長球形で、きれいな涙型をして、しなびていないものを選びます。

果皮の緑色が黒ずみ、やわらかくなったころが食べごろです。追熟したい時はりんごと一緒にポリ袋などに入れると追熟を促進してくれます。

保存の適温は8~12度です。涼しいところに置けば熟成を遅らすことができます。ただ、冷蔵庫では低温障害(果肉が黒ずみます)を起こすので、あまりに暑い時だけ利用しましょう。切ったものは酸化し変色します。問題はありませんが、気になる場合はラップを密着させて空気に触れさせないようにしましょう。

切ってから時間が経つと変色しやすいですが、レモン汁をかけると変色を抑えることができます。ただ冷蔵障害などにより最初から果肉が茶色く変色していることがあります。お店の方に交換してもらいましょう。旬は10~3月頃です。

栄養成分は「森のバター」と呼ばれるほど脂肪分が豊富です。脂肪の約80%はリノール酸やリノレン酸などの不飽和脂肪酸です。ビタミンB2、C、E、カリウム、リン、鉄分などを豊富に含みます。必須アミノ酸のリジンやトリプトファンを含みます。世界一栄養価の高い果物としてギネスブックに認定されています。

リノール酸やリノレン酸はコレステロールや中性脂肪が体内で過剰になるのを防ぎ、またビタミンEとともに動脈硬化や老化の防止に働きます。カリウムは、余分なナトリウム(塩)を排出してくれるので、高血圧の予防・改善にも効果的です。鉄分が貧血を予防ます。食物繊維も含み便秘の改善に働きます。必須アミノ酸のトリプトファンは精神安定に、リジンは成長に欠かせない成分です。

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