春きゃべつ

きゃべつの原産は地中海沿岸地方で、江戸時代に日本に入ってきました。ギリシャ・ローマ時代から胃に対するキャベツの効能は注目されていました。

春きゃべつの旬は4月から6月頃です。葉の巻きがゆるやかなものを選びます。芯の部分に切り込みを入れると成長が止まり、栄養分が抜けなくて済みます。

いちばん外側の葉を取り除くと残留農薬の心配も減ります。また、カットするのではなく、外の葉から丁寧にはがして使うと長持ちします。

栄養成分は、ビタミンU・Cを豊富に含みます。どちらも芯の部分により多く含まれます。2~3枚の葉で1日のビタミンCの必要量を摂取できます。他にカルシウム、カリウムなど多くの栄養を含んでいます。

ビタミンUは、体内の傷ついた組織を修復する作用があり、胃炎や胃潰瘍の予防に役立ちます。二日酔いや胃もたれにも効果的です。なお、ビタミンUは、キャベツから発見されたので「キャベジン」とも呼ばれています。

ビタミンCも多く、カゼ予防や美肌効果があります。カルシウムも含むので骨や歯を丈夫にし、精神を安定させます。ビタミンCやUは水溶性なので洗う時は手早く、また切ってから水にさらすとビタミン類が流失するので注意しましょう。

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